2025.07.19 Saturday

あれやこれやと思う日々(25年その1)

あれやこれやと思う日々(25年その1)

 トランプ政権になって潜在していたことの証拠がたくさん出現した。単にトランプ個人の人間性ではなく彼の行為がそのことを明確にした。

 それは、情報社会という中でそれにかかわる開拓者の多くが、「今まで言っていたことが単なる〈表向きの理性〉であって〈本音ではない〉ということだ。」

 イーロン・マスクがツイッターを買収し、削除されていたID復活をはじめとする一連のトランプよりの行動が、その顕著なものだが、メタ(FaceBook)のザッカーバーグもトランプにおもねるように、情報の信憑性をチェックすることをやめた。引き続きアマゾンのジェフ・べソスも続き、昨日のニュースでも取り上げられたソフトバンクの孫正義も、「情報の重要性の利点を説きその信憑性を高める。」のではなく、結局は経済的な儲けが彼らの経営思想の中心であることを、はからずもトランプの出現によって露呈した。

 トランプを支援した人々が、今日の現状しか見えていないラストベルトの労働者たちに代表される人たちだけではなく、白人至上主義や、LGBTを支持しない人、女性の権利を認めない人たち、南部や中西部に多い差別主義者だけではないことが、はっきりする。

 これらの人々に共通するのは、「利己主義」である。
世界はまだまだ人権意識が乏しい。これは我々自身の問題である。広く世の中を見て、何が「人として正しいか」を見ていくことこそ、我々が人類として存在する意義であると思う。
 様々な状況や場面で、「自分は利己的な考えに陥っていないか。」を意識していたいものだ。

 

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補足ですが・・・・・

ラストベルト(Rust Belt)というアメリカの中西部地域及びアメリカ西海岸の地域は、経済の重工業と製造業の重要な部分を形成しているところだが、1960年以降諸外国との競争激化が始まったため、不景気に陥る。その原因は日本や中国ではない。
 私が1970年にイリノイ州ピオリアで訪問したキャタピラーという耕運機などの製造会社は、1983年に再訪した時には、日本の小松製作所に買収されてしまっていた。
当時からすでに、Rust化(重要産業である鉄鋼業の衰退をサビとなぞらえた言葉)は始まっていたのである。
 長年の米国自体の経済政治の失敗にもかかわらず、トランプは歴史を無視して、日本や中国をその原因として、「アメリカ・ファースト」などという言葉で、米国民を誤情報を信じる方向へ導いてきた。
 現在のUSスチールの買収でも、米国企業は日本製鉄に競り負けた結果である。米国の経済専門家の間でも、アメリカ国内企業が買収してもUSSは持ちこたえられないという人もいる中、問題の本質部分から得意の「短い言葉で繰り返す誤情報」を流しているのが、トランプである。
 この問題の方向性には大いに関心をひかれている。
中植雅彦 | 2025/07/26 12:21 PM

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