2020.05.22 Friday

女性の地位向上について

昨今話題になっている黒川検事長に関連して、森まさこ法務大臣のことが気になっている。
というのは直接この問題ではなく、女性の地位に関してである。

 私が気になるのが、自民党からの「検事の定年延長法案」を提案した時から、彼女が法務大臣としての操り人形のように見えてしまっていることである。
 女子大学に勤務していた経験から、女性の中にたくさんのリーダー資質を育てている人たちを見てきた。ボランティア活動をしていた時にも、グル^ープのリーダーとして成長していた多くの学生さんたちを見ている。
 現在の日本社会はまだまだ男性社会である。企業でも政界でもかなり女性管理職が増えてきた教育社会ですら、その割合は少ない。
 その中で彼女は女性として数少ない閣僚としての地位を得た。その地位が仮に首相などの「男女平等社会を尊重しているポーズ」を取るためであったとしても、彼女自身がその地位で能力を十分に発揮すれば、さらに女性の地位向上に貢献するはずだが、発言の内容を見ていると政界上層部や官僚の作成した文言を読んでいるにすぎないように見える。

 すべからくリーダーというものは、自分の言葉で発言しなければならない。起案が下から上がってきたときに、その内容を精査し自分の地位にふさわしい結論を出すのが役割である。
 私が教育員会にいたときにも、優れた上司は仮にご自分の知る分野でなくとも、私の起案に質問を投げかけ疑問を解消し、変更すべき点を指摘されたものである。その上で問題を精査し、なすべきことを指示された。

 彼女だけではないが、現在の日本では数少ない女性リーダーになられた方は、まだまだ根深い男尊女卑である人々もいる社会の意識を変え、後に続く人たちに道を開いてもらいたい。

 いままで多くの女性が閣僚や知事や市長になっていますが、とくに自民党の女性閣僚になった人々の中にそういう意識を持つ人たちが少ないように思われる。

 

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