2025.08.04 Monday
一次情報に目を向けよう。
あれやこれやと思う日々(25年その9)最近情報を得る手段が増えました。旧来の新聞・テレビ・ラジオと書籍に加えて、インターネットによる様々な公的機関や企業や個人の情報発信いわゆるソーシャルメディア(社会全般にわたっての一人一人が知ることが可能な情報)があり、「何が真実であるのか。」を個人が探すことが可能になりました。
この状況を言い換えると、我々一人一人の情報処理能力の必要性がかなり重要になったということです。
この観点からみると、個々人が「伝えられる受け身の情報」ではなく、そもそもの一次情報(発信源)に接しているか、接する努力をしているかが、重要になります。
例えば、今日の国会中継(予算委員会)を国民のどの程度の人が見たのか、見ようとしたのか。これを結果としてのメディアの総括だけを読んでいては、蓋然的なことしか掴めません。
よくアンケートによる情報が伝えられますが、アンケートというものはあてにならないことが、次の例でもわかります。
「投票に行きますか。」に「はい」と答えたアンケートの結果と実際の投票率には、明らかな差があります。
ずいぶん昔に出版された「統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 」という本があります。
アンケートを作った人がこの本に書かれているような、「人は状況によって意識的あるいは無意識に嘘をつく。」という観点を考えた設問をしているかが問題です。
毎年のNHKが発表する「今の政権をどう考えるか」というアンケートの杜撰にはあきれるばかりです。
いつも「ほかの政権より良さそう。」という回答は、答えた人が何を根拠にそう言っているのかが、あまりにもアイマイです。
われわれ国民は、今の世界情勢を見て、今まで以上に民主主義の大切さを思っているときはないと思います。
政治の行方を見誤らないためには、我々自身の一次情報を探す努力をするべき時ではないでしょうか。
| 中植雅彦 Nakauye Masahiko | 何ということではないが・・・ | 12:05 | comments(0) | trackbacks(0) |