2025.08.04 Monday

一次情報に目を向けよう。

あれやこれやと思う日々(25年その9)

最近情報を得る手段が増えました。旧来の新聞・テレビ・ラジオと書籍に加えて、インターネットによる様々な公的機関や企業や個人の情報発信いわゆるソーシャルメディア(社会全般にわたっての一人一人が知ることが可能な情報)があり、「何が真実であるのか。」を個人が探すことが可能になりました。

 この状況を言い換えると、我々一人一人の情報処理能力の必要性がかなり重要になったということです。

 この観点からみると、個々人が「伝えられる受け身の情報」ではなく、そもそもの一次情報(発信源)に接しているか、接する努力をしているかが、重要になります。

 例えば、今日の国会中継(予算委員会)を国民のどの程度の人が見たのか、見ようとしたのか。これを結果としてのメディアの総括だけを読んでいては、蓋然的なことしか掴めません。

 よくアンケートによる情報が伝えられますが、アンケートというものはあてにならないことが、次の例でもわかります。

 「投票に行きますか。」に「はい」と答えたアンケートの結果と実際の投票率には、明らかな差があります。

 ずいぶん昔に出版された「統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 」という本があります。
 アンケートを作った人がこの本に書かれているような、「人は状況によって意識的あるいは無意識に嘘をつく。」という観点を考えた設問をしているかが問題です。

 毎年のNHKが発表する「今の政権をどう考えるか」というアンケートの杜撰にはあきれるばかりです。

いつも「ほかの政権より良さそう。」という回答は、答えた人が何を根拠にそう言っているのかが、あまりにもアイマイです。

 われわれ国民は、今の世界情勢を見て、今まで以上に民主主義の大切さを思っているときはないと思います。

 政治の行方を見誤らないためには、我々自身の一次情報を探す努力をするべき時ではないでしょうか。

2025.07.19 Saturday

自転車マナーに対する警察の責任と社会の責任

あれやこれやと思う日々(25年その2)

 最近、常に思うのが人々の自転車のマナーの悪さです。

野球の練習や試合に行くときには、高校生の自転車通学や人々が甲子園駅から浜の方の会社まで通勤するのに出会いますが、まずほとんどの人が、「自転車の道路交通法」を知っているように思えません。

 西宮東高校、南高校、今津高校、鳴尾高校の学生など自転車通学を許している学校が、ありきたりのルールしか指導していないと思われます。そもそも学生生徒がどのように走っているのかという実態を把握していない。
 昨今自転車のルールがメディアにも取り上げられ罰則なども報道されていますが、警察や交通安全協会や各都市の教育委員会など指導すべき立場にある機関が、今後も真剣に取り組むのか疑問です。

 というのは、数年前にも自転車通学の女子高生が、夫人に当たって死亡された事故がありましたが、その時点では各機関も指導強化をするような「それなり」のことは、報道されましたが、現状は、まるきり変わらず、「それなり」です。

 通勤に自転車を使う人々や、子供を送り迎えするお母さんたちは、そのような教育を受けていないのが、現状なのです。

 元来、自転車は、道路交通法上自動車扱いですから、歩道は走れないというのが原則ですが、社会の道路事情から、ある条件の下で歩道も走ってよいことになっていますし、一方通行の道でも。自転車は逆に走ってもよいことになっていますが、指導がいきわたっていないがために、どこをどのように走ってもよいというような現在の「惨憺たるありさま」になっているのです。

 だから親たちも「子供の見本になる」ような走り方ができない。
 いつも言いますように、自由にはそれに伴う義務があるのです。様々な面でまだまだ「自由と義務」という民主主義の原則が徹底していない、いい例だと思います。

2025.07.19 Saturday

あれやこれやと思う日々(25年その1)

あれやこれやと思う日々(25年その1)

 トランプ政権になって潜在していたことの証拠がたくさん出現した。単にトランプ個人の人間性ではなく彼の行為がそのことを明確にした。

 それは、情報社会という中でそれにかかわる開拓者の多くが、「今まで言っていたことが単なる〈表向きの理性〉であって〈本音ではない〉ということだ。」

 イーロン・マスクがツイッターを買収し、削除されていたID復活をはじめとする一連のトランプよりの行動が、その顕著なものだが、メタ(FaceBook)のザッカーバーグもトランプにおもねるように、情報の信憑性をチェックすることをやめた。引き続きアマゾンのジェフ・べソスも続き、昨日のニュースでも取り上げられたソフトバンクの孫正義も、「情報の重要性の利点を説きその信憑性を高める。」のではなく、結局は経済的な儲けが彼らの経営思想の中心であることを、はからずもトランプの出現によって露呈した。

 トランプを支援した人々が、今日の現状しか見えていないラストベルトの労働者たちに代表される人たちだけではなく、白人至上主義や、LGBTを支持しない人、女性の権利を認めない人たち、南部や中西部に多い差別主義者だけではないことが、はっきりする。

 これらの人々に共通するのは、「利己主義」である。
世界はまだまだ人権意識が乏しい。これは我々自身の問題である。広く世の中を見て、何が「人として正しいか」を見ていくことこそ、我々が人類として存在する意義であると思う。
 様々な状況や場面で、「自分は利己的な考えに陥っていないか。」を意識していたいものだ。

2020.05.23 Saturday

視力の不自由な方へグーテンベルグ・プロジェクト

みなさんはプロジェクト・グーテンベルグというものをご存じだろうか。
昨日のNHK神戸の夕方のニュース・リブラブ兵庫で神戸の点字図書館が、この自宅待機の期間中、視力に問題のある人のために点字の書物を貸し出したり、音声での市政ニュースを作成していることを見て、ハタと思い出した。
 このプロジェクトはマイケル・ハートという人がイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で始めたもので、書作権の切れた書物を電子テキストで無料提供するというものである。
 イリノイ州のこの大学は1983年に訪問しており、寮にも泊めてもらって親しみがあったので、90年代初めに大学に移籍してから、アーバナ。シャンペーン校のことを調べてプロジェクトを知った。
 このプロジェクトでシャーロック・ホームズのシリーズもすべて英文で取得した。
 このプロジェクトは今は独立したものとして、音声ファイルも提供している。
視力に問題のある方にも英文で読める(聞ける)書物が60000以上提供しているから、ぜひ周りの関係する人たちにも知らせてあげてほしい。
 もちろん英語学習者にとっても有益なリソースである。

https://www.gutenberg.org/

2020.05.13 Wednesday

このチャンスにお付き合い・・・

私は3月30日に野球チームの練習を最後にいわゆる不要不急の外出を控えはじめ、必要な外出といえば友人に手紙を出しに150メートルくらいのほんのわずかな距離を歩いただけです。
運動不足にならないように軽い運動をしていますが、この年になると筋肉量の低下が気になりますね。

 人との付き合いも電話くらいになっていますが、手紙を出すことの良さを改めて見直しいます。
 メールもいいですが、やはり手紙はより温かさを感じます。

 それと今話題のビデオ会議、これもなかなかのもので、先日ゼミやクラス担任した人たちと行いました。一人はイタリアからもう一人はアメリカNYから、国内も関東、九州、東海、北陸とグローバル。楽しくて気が付けば4時間にもなっていました。1対1ではないので、お茶を取りに行ったり、見せたい本を探したりと、他の人たちどうしが話しているときにできるので、とても気楽ですね。

 Zoomは、無料のものはいくつか制限がありますから、Lineの方が気楽です。
 LineはNYの息子夫婦ともやっていますから、声だけでもあるいは必要な時にはカメラも使えるので、手軽です。

 家に居れば時間がありますから、この機会にあの人たちとも話したいなと考えることも多いですね。

 皆さんも、この機会に、仕事やその他でちょっとだけ疎遠になった懐かしい人たちと、手紙のやり取りや、ビデオ会議はいかがでしょうか。

 いいストレス解消にもなりますよ。

2020.05.12 Tuesday

季節を楽しんで・・・

5月も半ばに入りずいぶんと日が長くなってきました。
私の家は学校のそばにあり、毎日夕方には小学生への帰宅を促す放送があります。
冬には午後5時、春先からは午後6時に流れます。
その放送が流れるときの空の明るさが今はまるで昼間とそう変わりません。

西日は六甲山の上にまだあり、部屋の中にもオレンジ色の光が差し込んでいます。
同じ時間帯でも、テレビで関東地方を見れば、こちら関西よりは夕闇が迫っています。

改めて日本の季節の移り変わりや、日本列島の長さを感じている今日この頃です。

 美しき日本、今しばらく無用の外出を控え、我々の平穏な日々を取り戻す努力を続けましょう。

2020.05.08 Friday

生まれてから今日まで

今日は5月8日、ちょうど喜寿を迎える1か月前なので、またぞろ生まれてからの日数を数えてみた。
 
1943 年 6 月 8 日 から数えて
2020 年 5 月 8 日 は、
最初の日を含めて
28,095日

おお二万八千超えたで・・・・
ついでに生まれてからを辿ってみた。

5000日目は
1957 年 2 月 13 日
中学一年から二年になる年、
この年の十月、スプートニクが飛んだ、人類初めての人工衛星。
すごい未来になるなあと思った。
切手を集めていた僕は、さっそくソビエトの記念切手を手に入れた。


10,000 日目 は、
1970 年 10 月 23 日
大阪万博の真っ最中、万博には担任生徒を引率していったほかに、展示館に入りやすい夕方や夜間ににもいって、たくさん記念品を集めた。
まだ、次の年に訪問したナイアガラに住んでいるカナダの人と知り合って、ナイアガラのホテルで再開し、83年に訪問した時には泊めてもらって、ナイアガラ・オン・ザ・レイクという町まで連れて行ったもらった。

15,000 日目 は、
1984 年 7 月 1 日
13年務めた初任校である夢野台高校から、新設校への転任を希望した西宮南高校で4年目、担任を離れ、学年主任を務め始めた年。南高校を希望したのはコンピューターが県下で導入された3校の一つだったから。
前年1983年の夏、研究費をもらってアメリカを単独で研究旅行、英語力に苦労しながらも、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(いまのブラウザの先駆けを開発した学校)コンピューター教育システムPLATO(プレイトー)で有名、シリコンバレーを開くもととなったスタンフォード大学、マウスを開発していたXEROXのPARC(パーク)研究所、当時Apple-LISAを売り出してすぐのAPPLE本社などを訪問、さらには私が1971年に私費で行った西イリノイ大学など、先進的な教育や研究を見せてもらい、またイリノイ州、カリフォルニア州の学校や教育委員会を訪問、その後の私の研究姿勢を決定づけた旅である。

20,000 日目 は、
1998 年 3 月 10 日
武庫川女子大学教育学科に代わって8年め、90年に日米教育会議を始めていたので、避けていた教育学科学生のアメリカ研修旅行に引率でシアトル、オリンピアなど初めてワシントン州に行くことになる年、その後親しく付き合うことになるワシントン州の副官房長官ご一家と初めてであういい機会になった。
 シアトルでMLBのMarinersとニューヨークYankeesが対戦した試合を見に行った。同時ヤンキースにいた伊良部投手が登板した。

25,000 日目は、
2011 年 11 月 17 日
JICAのシニア・ボランティアでサモア教育スポーツ文化省で、SMIPE(スマイプ)という理数科推進プロジェクトをしていた2年目。
この年にサモアに居た私たちは、一年が364日になった。
私たちには2011年12月30日という日が存在しない。
サモアでの経験は、数学・算数教育をより深く考えるいい機会になり、青年海外協力隊で来ていた青年教師たちの協力を得ていい仕事ができた。

サモアでの経験は、アメリカで訪問した20数校に上る学校での経験と合わせ、教育をもう一度考えるいい財産となっている。

 

単に日数を数えることから、ふと思いついてそれぞれを振り返ってみた。

2020.04.30 Thursday

令和まる一年・・・

本日で令和になってちょうどまる一年が終わります。明るさに輝いた始まりでしたが、思いもよらないウイルス騒ぎでこのところ少し気持ちが安らかではありませんが、そんな中でも不幸を転じて良いほうに向けようという動きもあります。

 学校の年次を今の四月始まりではなく思い切って九月始まりにしようという考えもその一つ。アジア圏の学期がどうなっているかはわかりませんが、日本の学生が多く留学する欧米やカナダ・オーストラリアなどの学期に合わせるというのも一つの考えですね。
 一方で今の四月始まりだと、留学する9月までに現地生活への対応や語学力のブラッシュアップといった十分な留学先の授業への準備期間があるというのもありますから、メリットばかりとは言えませんので、ここはよく考える必要があります。

 ともあれ悪いことを良い方への機会にするという考えは大切ですから、この機会を家庭教育の大きなチャンスということを考え、親子のコミュニケーション(会話だけではなく活動)を通した社会教育に生かしてほしいものです。

 私ども高齢者にとっては、読書や自分の能力の見直しという時間に充てることもできます。

 お互い人生の限られた時間の無駄遣いをしないようにしましょうね。
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