2025.07.28 Monday

算数・数学で大切なことは、イメージを持たせること(その2)

 小学校、中学校、高校を通して、算数や数学を苦手にしたり、嫌いになったりするのは、教え方の問題である。
 もちろんどの教科にも言えることだが、他の教科は数学分野と比べると、日常生活との距離が近い。
 その点で、算数数学分野は、より具体的なイメージを、教える経過の中で子供たちに持たせることが必要である。

 教員(塾の先生を含めて)は、教育方法論をかなり深く学び研究しておかねばならないが、教育学科以外では、この科目の単位も少なく、教育実習期間も2週間と短い。

 ここ数十年文科省は、大学の教育学科を減らし、教科内容も妙な改変を行っている。

 例を挙げると、小学校で鶴亀算などの代わりに、文字を使う代数(一次方程式など)を取り入れたり、電卓を導入したりしている。
つまりは、深く考えるということよりも、たやすい操作を取り入れている。

 これらはいわゆる専門家の教科審議会の意見を取り入れているのだが、これら専門家の中で実際に小学校や中学校で教えたことがある学者はどのくらいいるのか、はなはだ疑問である。

 これらのことが、ますますイメージを遠ざけていることになる。

 算数数学は、他の教科よりもはるかに小学校から高校を経て研究者の数学まで内容が連なっている。


 小学校の因数分解は、中学高校での因数分解と同じイメージである。

 詳しい説明は後に譲るが、イメージは、「ばらばらのものを四角に並べる。」である。
 並べられたら、因数分解が可能だし、並べることができなければ、因数分解はできない。

 このイメージを具体的に説明できる教員はどのくらいいるだろう。

 親の方たちはいちど学校の先生、塾の先生に聞いてみてほしい。

 
 つづく・・・・・・・・・


 

 

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