2025.07.26 Saturday
算数・数学で大切なことは、イメージを持たせること
算数で、早い時期に学ぶ足し算の繰り上がり、繰り下がり、(具体的に言えば足し算で一つの位が合わせて十を超える問題と、引き算で一つの位で引く数がひかれる数より大きくてその一つ上の位から10を借りてくること)の苦手な子供がいます。なぜ苦手になったかというと、その子供たちは、数字を文字としか見ていないのです。さらに言えば教えた人が、具体的なイメージを持たせていなかったということです。
引き算の繰り下がりの例で言うと、例えば「15−8はいくら。」という問題で、教える人がお金15円持っていて8円のものを買ったとか、箱の中にミカンがあって、8個取り出したとかの具体例をたくさん示さないで、単なる操作として、
15は10たす5、5からは引けないので、10借りてきて8を引くと2、残している5と合わせて7
くらいのことしか説明していない。
お金で言えば具体的なイメージ「10円玉と1円5枚」というイメージがあります。
10円玉で8円払うとおつりが2円、使っていない5円と合わせて、手元に7円残る。
頭の中に、10円玉や1円玉または5円玉のイメージが残ります。
箱の中のミカンの例でいうと、また違ったイメージです。
15個あって、8個撮るのですが、あといくつとったら10個取ることになるかなを考えさせる。
理由は数(の記法は十進法)だから、10を意識づけるためです。
あと二個とこたえたら、箱に何個残るか感がwさせると5つという答えは、易しく見つかる。
じゃあ15個から8個取ったら、いくつ残るのかな、と尋ねる。
同じ繰り下がりでも、いくつかのイメージがあるのです。
イメージができたら、操作法の説明に移れば、栗さアリはできるようになります。
3桁の引き算であれ、4桁の引き算であれ、各位でこの操作法を繰り返せばいいのですから、まずは2桁から1桁の引き算のイメージを作ることに、時間をかけることです。
算数、数学では、子供たちに具体的なイメージを作ることが非常に重要です。
いま、タブレットが導入され、計算などの操作はしやすく、操作のスピードも速くなっていますが、それで回答ができて理解できていると思うのは、間違いです。
タブレット(コンピューター)を遣って効果の出る場面と、板書(黒板に書くこと)や掲示物のそれぞれの利点(特性)を理解していることが、教える人には大切なのです。
学校の授業と塾に行っているため、かえってそれが抜け落ちていて、子供の理解が進まないということもありうるのです。